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テムとして成り立つかどうかは、今後の市場規模拡大の度合次第であるといえる。なお、開発は各社ほぼ完了段階にあり、97年後半のAero−?サービスの開始とともに発売される予定である。
(2)小型機に対する飛行情報サービス、簡易運航管理の動向
海外では、衛星通信以外の手段による小型機向けの飛行情報サービス、簡易運航管理のトライアルを行っている事例が多く見受けられる。
FAAでは小型機に対するデータリンクによる、以下に示すような飛行情報サービス、簡易運航管理のトライアルを実施している。
・Graphicl Weather Senice
・Traffic Infomation Service
・Air−Ground ADS−B
’Air−to−Air ADSB(CDTI)
今回の渡米では、これらのうちGWS/TISのトライアルについてヒアリング調査を行った。これらはSSRモードSによるデータリンクを利用して気象画像や周辺の航空機の位置および速度を機上に送信するものである。TISは衝突回避のための警告も発する仕組みになっており、TCAS的要素を持つ。トライアルでは、概ね良好な結果が得られた。MITによると、TISを用いているパイロットは、TISを使用しない場合と比較して、トラフィックの状況を8倍程度速く把握できるとのことであった。本システムで注目に値するのは、機上装置の価格である。CDU(Control Display Unit)とモードSトランスポンダをあわせた価格は10,000ドル(96年11月時110円/ドル)以下と比較的安価なものとなっている。将来的にはさらなる価格低下が予想されており、多くの小型機に導入される可能性は高いものと思われる。
また上記以外に今回の渡米においては、アトランタオリンピック開催時のヘリコプター輸送支援システムである「アトランタ短距離輸送システム(ASTS)」注1についても調査を行った。ASTSについては「簡易運航管理のための小型機搭載用衛星通信・航法装置の開発に関する調査研究(その2)」でもその実施計画について記述しているが、今回はその実績も含めて調査を行った。このトライアルでは、800MHzのUHFデータリンクを用いて機上に騒音状況を含めた情報提供を行うとともに、地上における監視も実施している。この機上装置も非常に安価で、6000ドル程度とのことであった。
注1 ASTSはのちにHelistar(Helicopter Short−haul Transportation&Aviation Research)に改称された。
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